口腔癌の最大の予後因子は頸部リンパ節転移の制御です。 CTなどの画像診断で、明らかな頸部リンパ節転移がない場合でも、約30%に後発転移が出現します。

頸部リンパ節制御には頸部郭清術という手術が一般的には実施されます。頸部郭清術の後遺症や郭清範囲が口腔癌の近傍を経験的に好発部位として実施していますが、約20%は手術の範囲外に転移が出現しており、現在の手術には問題点も多いです。

個別化治療(低侵襲治療)とセンチネルリンパ節

  • 個々の口腔癌で転移部位は異なり、個別化治療の必要性が以前より指摘されてきました。
  • 最近、最初に転移の出現するリンパ節をセンチネルリンパ節と呼び、乳癌などでは手術中にセンチネルリンパ節を確認しセンチネルリンパ節に転移があれば郭清術を実施し、センチネルリンパ節に転移がなければ郭清術を省略する手術が一般的に実施されています。
  • 口腔癌も欧米よりセンチネルリンパ節の多くの有効性が報告されています。本法により適切な郭清範囲が決定され、現在の手術の欠点を補う有効な治療法です。
  • 方法は薬剤を手術前日に口腔癌に注射してセンチネルリンパ節への転移の有無確認し、切除範囲を決定します。