舌癌は舌より発生する癌を指し、口腔癌の中で最も頻度の高い癌です。

舌癌の特徴
舌癌は中高年の男性に多く、喫煙・飲酒・口腔内の不衛生などが癌の発生の危険因子となります。また、歯牙との慢性的な接触も原因となることがあります。舌の端に発生することが多く、特に後方に多く認められます。症状の多くは痛みで、初期には口内炎の症状と似ています。そのため、痛みが数週間も持続するような場合には早めに専門医を受診することが大切です。進行するとろれつがまわりにくい、飲み込みづらいといった症状がでてきます。頸部リンパ節転移は比較的早期に生じやすく、腫瘍が小さい段階でも注意が必要です。

診断
ごく早期には口内炎と似たような症状のため診断は困難なことがありますが、視診、触診、画像検査を行い診断にいたります。

治療
口腔は構音、嚥下機能に関して重要な役割を担っており、治療法の選択においては治療後の機能の保持も重要となってきます。最近では手術療法による治療を第一選択として行う施設が主となってきています。しかし、進行癌では手術による欠損部位が大きくなり、術後の構音・嚥下機能の低下が問題となります。今日では、腕の皮膚やお腹の皮膚を移植する再建術が行われるようになり、機能の低下をある程度抑えられるようになっています。