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Contents
手術実績
手術内容 耳の手術 鼓膜形成術
鼓室形成術
鼻の手術 アルゴンプラズマ凝固法
粘膜下下甲介骨切除術
後鼻神経切断術
内視鏡下副鼻腔手術
好酸球性副鼻腔炎の術後管理について
ナビゲーションシステム
経鼻内視鏡下前頭蓋底悪性腫瘍摘出術
咽喉頭の手術
頚の手術 甲状腺腫瘍の手術
耳下腺腫瘍の手術
慢性中耳炎に対する鼓膜形成術や、真珠腫性中耳炎に対する鼓室形成術を中心に、様々な手術を行っております。


顕微鏡を使用し、とても細かい操作を行います。

手術風景ビデオ

スタッフ: 古川正幸
成井裕弥
春山琢男
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【鼓膜形成術】
何らかの原因で鼓膜に穴が開いてしまっている方に鼓膜を閉じる手術です。当院では、3~4日の短期入院にて行っております。

鼓膜に穴が開いている状態をそのままにしておくと、定期的に耳だれが出てきてしまい、聞こえが少しずつ悪くなってしまいます。

鼓膜形成術の良い適応: 外傷性の鼓膜穿孔、慢性中耳炎、耳の手術後の再穿孔、チューブ留置術後の鼓膜穿孔




治療前は鼓膜に穴が開いており、そこからの感染より、年に数回の耳だれに悩まされていた方です。 手術は、局所・全身麻酔どちらでも可能で、耳の後ろの組織を一部切除し、穴の開いた部分へ、裏から貼り付けます。
手術前と比べて聴力は改善する方が多いです。この方の場合では、使用していた補聴器なしでも、日常会話が可能になりました。 手術後は一時的に違和感や難聴が出現しますが、90%以上の方が1~2ヶ月で写真のようにきれいに穴がふさがります。ふさがると、耳だれはでなくなり、聞こえが良くなる方がほとんどです。


当院で鼓膜形成術の手術をされる方へご説明する内容を抜粋し掲載します。
検討されている方は、ご参考ください。

【全般】 
□ 入院は基本的に2泊3日で手術の前日入院、翌日退院となっておりますが、合併症等により退院が延期になる可能性があることをご了承ください。
□ 入院後、強い耳内感染等や、全身麻酔が困難な事が判明した場合、手術延期となり退院となる可能性があることをご了承ください。
□ 入院中の常備薬等の処方や、他科受診は原則的に行っておりません。常備薬は日数分持参してください。

【麻酔】
□ 手術は全身麻酔で行います。麻酔に関しては麻酔科の医師より説明があります。ただし、全身状態に問題のお持ちの方は、局所麻酔で行う可能性もあります。
□ 手術前日21時より手術後翌日の朝まで飲食禁止です。
□ 手術当日朝、水分を摂るための点滴を入れます。(1件目以外)
□ 手術の順番は、入院後お話します。
□ 手術時間は約1時間半(両側は2時間)です。
□ 手術終了後、ご本人やご家族へ手術についてご報告いたします。

【術式】 鼓膜形成術
□ ①耳の後ろに約2cmの皮膚切開を行い、皮下組織を一部摘出します。
□ ②耳内より鼓膜穿孔部の辺縁を全周切除します。
□ ③穿孔部に採取した皮下組織を挿入し、位置を調節する。
□ ④同部にフィブリン糊を滴下し固定します。

【合併症の可能性】 鼓膜形成術
□ 痛み(薬でコントロールできる範囲です)、出血(小量です)
□ 一過性のめまい・耳鳴(数時間で改善、まれに数日持続)
□ 耳後部、耳内のしびれ、違和感(数週間で改善します)
□ 耳だれ、耳出血(量が多い場合は、適宜対処します)
□ 再穿孔(1年以上穿孔閉鎖状態が保たれる確率は約90%で、再穿孔が生じた場合に保存してある皮下組織を外来にて使用することで、約95%の方が閉鎖します)
□ 麻酔薬に対するアレルギー反応(まれ)(麻酔薬アレルギーある方は、必ずお伝え下さい)

【退院後】
□ 手術した耳に水が入らないよう気をつけてください。
□ 耳後部の縫ったところは、汚れた手で触らないようにしてください。洗髪の際は、あまりこすらないようにしてください。(汚れた場合は、きれいなぬれタオルで軽く拭いてください。)
□ 気圧の変化が起こることはなるべくしないようにしてください。(新幹線・飛行機の使用、超高層ビルでの上層への移動、高山への登山、ダイビング等)
【その他】
□ 両側手術予定の方は、片側の耳の後ろを約2~3cm程髪の毛をそらせていただきます。



その他詳しくは、当科中耳外来にてご説明いたします。
受診希望の方は、その旨を初診時もしくは一般外来にて医師にお伝えください。必要な検査を行い中耳外来への予約を取らせていただきます。
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【鼓室形成術】
真珠腫性中耳炎の方や、慢性中耳炎の方に対して行う手術です。顕微鏡を用いて行います。
鼓室内の病変をすべて除去し、再び耳小骨連鎖を再建し疾患の進行を止め、難聴の改善を目指します。

鼓室形成術の良い適応: 真珠腫性中耳炎
慢性中耳炎
生まれたときからの中耳の異常
外傷による中耳の損傷

手術前>上鼓室に陥凹を認め、真珠腫が確認できます。
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埋め込み型骨導補聴器(BAHA)

1.埋め込み型骨導補聴器(BAHA)とは?
BAHA(Bone-anchored hearing aid)はチタンの骨結合を利用した骨導補聴器です。
BAHAは1977年スエーデンで最初に使用が開始され、現在では米国はじめ全世界で30000人以上の方が使用されています。日本においては現在保険診療として認められていないため、手術を行う施設は所属の倫理委員会で承認の得られた限られた施設でのみ行われています。

2.BAHAの特徴は?
これまでの接触型骨導補聴器は音の振動子を直接側頭部の皮膚に当てて、音の振動を皮膚を介して骨に伝えていたため、皮膚を介することによるエネルギーロスや、装着度合いによって聞こえが変化し安定した聴力を得にくい等の欠点がありました。
一方で、BAHAは音の振動エネルギーがチタン製のインプラントを介して直接骨に伝わるため、非常に良好な聴力を得ることが出来るようになりました。

3.BAHAを使用するには?
まず、BAHAの適応について十分な検討が必要となります。BAHA適応となりますと、まず手術(全身麻酔下)にて耳介後部の骨にチタン製のインプラントを埋め込む必要があります。手術後3ヶ月程経過したところで、外部にサウンドプロセッサーを装着し、音入力の調整を行っていきます。

4.BAHAの適応は?
主な適応症例は主に以下のとおりです。
 ① 先天性両側性外耳道閉鎖・狭窄症例
 ② 中耳炎や外耳炎による慢性耳漏のため気導補聴器の装用が困難な症例
 ③ 中耳手術後もしくは、中耳手術が不可能な症例で、気導と骨導の差が残っており気導補聴器を使用しても十分な効果が得られないケース
 ④ 中耳根本術後の外耳道形態変化のため気導補聴器装用困難な症例
 ⑤ 片側聾もしくは片側高度難聴症例

5.当院でのBAHAの取り扱い
  当院では倫理委員会にて承認を得て平成19年12月よりBAHA取り扱いを開始いたしました。現在国内では保険診療として認められていないため、保険外診療となりますが、興味のある方、もしくはBAHA適応と考えられる患者様を診られている先生方は当院耳鼻咽喉科外来まで一度ご相談ください。




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 工事中

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